金属へのUV印刷を可能にするプラズマ

METPACK 2023:プラズマトリートの革新的な表面処理技術によりUV硬化型デジタル印刷への転換が実現

技術の限界を乗り越え、さらなる環境配慮を達成: Plasmatreat GmbHMETPACK 2023展示ホール3(ブース番号:3C55)において、塗料・コーティング剤メーカーのActega社、製缶メーカーのBrasilata社と共同で、金属印刷を大きく変えるプラズマ技術を実演します。特殊な表面処理技術により、従来の溶剤系インクやワニスからUV硬化型デジタル印刷への置き換えが可能になります。これにより、環境保護のみならずプロセスの効率化が実現します。

 

UVインクやUVコーティングの使用は産業プロセスに多くのメリットをもたらします。急速に硬化するため時間が節約でき、乾燥のための乾燥炉も必要もありません。そのため、従来の硬化システムに比べ大幅な省エネが期待できます。溶剤系システムと違いVOC値が極めて低いUV硬化システムは、環境にもプラスに働きます。加えて、省スペース化と生産の高速化も製造コストに大きく影響するポイントです。

しかし、これまでUVインクを使用した金属印刷の品質は、金属材料の供給元の違いや、表面品質のばらつき、基材の清浄度不足などにより制限されていました。そのため、多くの場合にインクが金属面に十分付着せず、廃棄や品質不良により多額のコストが発生していました。

 

Openair-Plasma®:UVインクのベースとなる清浄な表面を形成

METPACK 2023では、プラズマトリートがOpenair-Plasma®の超微細洗浄を使ってこの問題を解決する方法を実演します。離型剤、潤滑剤、切削油、プレス加工油いった製造工程の残留物に加え、不安定な酸化物や極薄ダスト層などの不純物を確実に除去します。 これにより、基材本来の表面エネルギーを回復した不純物のない金属面が得られます。密着力が向上した表面にはUVインクやUVコーティングが完全にむらなく広がるため、化学接着促進剤  (プライマー) を基材に使用することなく金属との理想的な接着が実現します。

製缶メーカーであるBrasilata社は生産工程にこのプラズマシステムを導入し、Actega社がそれに対応するUVコーティングを開発しています。

 

Can Pretreatment

長期密着性をさらに高めるPlasmaPlus®

PlasmaPlus®ナノコーティングを使用すれば、さらに高い効果が得られます。金属に施された印刷を温度変化や環境から守るため、印刷直前の表面に極薄のPlasmaPlus® PT-Printコーティングを塗布します。基材への化学薬品を用いての前処理や追加の下塗り作業は不要です。乾式プロセスであるため次の工程に速やかに移ることができ、長期にわたり印刷インクが金属基材に定着します。

 

Flatbed PTU
プラズマトリートは回転式ノズル8本を搭載した特殊なプラズマシステムを披露し、印刷・塗装前の製缶用金属シートなどの材料処理を実演します。

平面材料用の最新プラズマシステムを分かりやすく実演

METPACK展示ホール3のC33ブースでは、このプロセスをライブで体験できます。UVインク印刷やUVコーティングに向けて平面基材を前処理するプラズマシステムが披露される予定です。8本の回転式ノズルを備えたシステムを使い、印刷や塗装前の製缶用金属シートなどの各種材料を処理します。金属表面をノズルが回転するため、広範囲に均一なプラズマ前処理が行えます。処理速度やノズルヘッドと基材の距離、プラズマノズルの強度を当該アプリケーションに合わせて正確に調整できる点がプラズマトリート独自の強みとなっています。この特許取得済みプロセスの革新的なシステムは、既存の生産ラインへのスムーズな統合が可能です。

 

「プラズマは金属缶産業にとってまさにゲームチェンジャーです。金属パッケージへの印刷とコーティングのため、私たちは効率的な方法で一段と環境に優しいプロセスを切り開いていきます」(プラズマトリートCEO、 Christian Buske)。

METPACK 2023 5/2-6、 プラズマトリート出展ブース:展示ホール3、ブース番号C33

 

 

 

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